水曜日, 11月 29, 2006

ラッセルのホームページ更新情報n.0012

 ラッセルの『教育論』の続きです。
 http://russell.cool.ne.jp/beginner/OE02-070.HTM

 英国の支配層(政財界の要人、貴族、その他)は、パブリック・スクール出身が多く、パブリック・スクールの意義を認める人が大部分であり、ラッセルのように批判する人はめずらいしいと思われます。(ラッセルは、ケンブリッジ大学入学直前に受験のための速成塾通いましたが、それ以外は、家庭教師のもとで勉強しました。)

 次のくだりはとくに手厳しいと思います。

 ・・・。これらの成果は、驚くほど、達成された。(そして)'知性'は、それらの成果のために犠牲にされた。(なぜなら)'知性'は、'疑い'を生むかもしれないからである。'同情心'も犠牲になった。(なぜなら)'同情心'は、'劣等民族'や'劣等階級'を支配するのを邪魔するかもしれないからである。'優しさ'は'強さ'(たくましさ)のために、'想像力'は'堅実さ'のために犠牲にされた。
 

0 件のコメント: