土曜日, 2月 09, 2008

備忘録(2008.02.09)






本日公共図書館で借りた本

1)ブライアン・マッカーサー(著),大谷堅志郎(訳)『我が言葉を聴け-歴史をつき動かした50人のカリスマ』(講談社,2004年1月)
・pp.144-150:バートランド・ラッセル-私たちは死の道を選ぶのか(1954年12月30日、BBC放送演説から)」
2)『私の履歴書-昭和の経営者群像(2)』(日本経済新聞社,1992年)
・鹿島守之助のところに、ラッセルを愛読したとの記述あり。下記の引用を参照。
3)岡崎武志『文庫本雑学ノート』(ダイヤモンド社,1998年)
・続編があり。

『私の履歴書-昭和の経営者群像(2)』から引用
(p.97)英国のバートランド・ラッセルの哲学はドイツ哲学にくらべると非常にわかりやすく、ラッセルの本はたいてい読んだ。そのうち強く印象に残っているのは、ラツセルが人間としては本能と知性と霊性の三つの結合が望ましい生活だといっていることである。普通の人は本能と知性だけで生きている。損得の勘定や動物的な本能だけで、霊性すなわち魂の問題にふれないような生活は人問ではない。そうかといって本能を全く押えた僧侶のような生活も望ましいものではない。本能と知性と霊性の三つが融合されねばならぬ。私は現在もそう思っている。それからまたラツセルは、人間の欲望を所有欲と創造欲に分けて後者を尊しとしている。私にはたとえば骨董を集めるとか、そういう所有欲はほとんどない。それよりも創造していく、人類に新しい価値を与えていく、これが尊い生活だと思っている。この創造の哲学はベルグソンの哲学と相通ずるわけだ。創造の生活、これほど尊いものはない。(注:ベルグソンの創造の哲学と一緒にするところはおおざっぱすぎますが、学者ではないので仕方ないところでしょうか。)

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