日曜日, 11月 04, 2007
備忘録(2007.11.04)
本日公共図書館で借りた本
1)ピーター・フランクル『新ニッポン見聞録2:ニッポンたてヨコ斜め』(WAVE出版、1994年)
・前回借りたものの続編。本書の裏表紙の折込内側カバーに「超多忙のなか、テレビ出演、全国各地での講演会と東奔西走しながら、地元渋谷を中心にジャグリングを(大道芸として)披露」と書かれている。
2)セシル・ベルジュ著『世界の名作シネマを読み直す』(いそっぷ社、2007年7月)
・カラフルかつ簡潔な記述で面白そう。
(2007.11.05 追記)
★ピーター・フランクル『新ニッポン見聞録2:ニッポンたてヨコ斜め』
・ピーター・フランクルの好奇心はつきない。ピーターは人間の創造性や自由を非常に大切にする。したがってピータは、(日本という国家ではなく)日本人を愛しているが、個人の創造性や自由を抑圧する日本の官僚主義や日本の教育のあり方に手厳しい批判を加える。良い方向に、日本人自らが努力して、直していってほしいと切実に思う。
以下少し引用する。
(p.8)・・・。高校、大学が一生を通してつきあえる友人を作る大切な場になるのだ。友人を作るためには一緒に過ごす多くの時間が必要だからだ。日本にとって不利な点は、日本の学校は遅い時間まで授業があって、その後には塾などあって、集団で過ごす時間が多い。僕の考えでは、友人と一緒にいる時間こそ多く必要なのだ。
(p.12)僕は大学時代に、その人が何回自分の家に呼んでくれたかどうかで、本当の友人なのかを計ったことがある。大学だけで話をしたり、映画とかを一緒に見に行ったりしても、家に呼んでくれない人は単なる仲間。
(p.14)ところが最近、日本人の時間にかなりルーズな点に気がついた。確かに、打ち合わせにも取材にもきちんと時間通りに来る。けれどもあらかじめ約束した時間にはなかなか帰らない。・・・。
(p.45)・・・。早く食べると太るし、胃腸にかかる負担も多くなる。日本人の場合、西洋人と比べると胃がんが非常に多いが、理由のひとつに、日本人が急いで食べることにあるのではないだろうか。急いでしかも熱いものをそのまま食べれば、口の中ではそうは感じないかもしれないけど、胃の中は熱いに決まっているのだ。
(p.46)・・・。宗教が違った、生まれた国が違う友人を作れば、それだけで国際人になれる。
(p.82)僕はときどきおもうのは、日本人は普通の国の人よりも風邪をひく人が多い。その理由のひとつは、もしかすると、部屋にあまりヒーティングをかけないからではなかろうかと思う。
(p.164)僕が驚くのは、小学生や中学生はまだしも、高校生や大学生も全然質問しないことだ。私立学校など、親はかなり高い授業料を収めている。つまり、間接的であれ、親は先生を雇っているわけだ。そうであれば、子どもだって親を通してお金を払っているのだから、質問の権利があるとおもう。
(p.202)・・・。しかし、違う場所で講演するからといって、同じことを話すのは嫌で、それぞれに何か新しいことを話したいというのが僕の気持ちである。講演先の希望を取り入れて、毎回内容を工夫して作ろうとすると、さきほど書いたようなテーマが集中する勉強や教育問題について、自らいろいろ考えることになった。
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