土曜日, 3月 29, 2008

備忘録(2008.03.29)






本日公共図書館で借りたもの
1)紀田順一郎『デジタル書斎活用術』(東京堂出版、2002年9月刊)
2)斉藤兆史『こころの音読-名文で味わう英語の美しさ』(講談社インターナショナル、2007年7月刊)
・第7章は、ラッセル『幸福論』から抜粋したもの(付録として音読用CDあり)
3)佐伯彰一(編)『自伝の名著』(新書館、2000年11月刊)
・ラッセルの自伝が入っていないのは信じられない。邦訳(日高一輝訳)がひどいために割愛したのだろうか?
4)(松竹ビデオ)『男はつらいよv.11:寅次郎忘れな草』(マドンナ=浅丘ルリ子/ロケ地=北海道網走/封切日=昭和48年8月4日)

日曜日, 3月 23, 2008

備忘録(2008.03.23)





本日西川口駅前のBookOFF(半額セール)で購入した本(5冊で800円也)
1)谷川徹三『自伝抄』(中公文庫、1992年2月刊)
・「トインビーとラッセルの中国観」を含む
2)紀田順一郎『インターネット書斎術』(ちくま新書331、2002年2月刊)
3)土屋賢二『棚から哲学』(文春文庫、2002年8月刊)
4)土屋賢二『紅茶を注文する方法』(文春文庫、2004年10月刊)
5)土屋賢二『簡単に断れない』(文春文庫、2006年11月)

★昨日公共図書館で借りたもの
1)貫成人『図説・標準哲学史』(新書館、2008年2月)
2)(松竹ビデオ)『男はつらいよv.10:寅次郎夢枕』(マドンナ=八千草薫/ロケ地=山梨県甲府/封切日=昭和47年12月29日)

木曜日, 3月 20, 2008

備忘録(2008.03.20)





本日西川口駅前のBookOFFで4冊購入(いずれも1冊たったの105円)
3月22、23日は、105円のもの以外は、半額セールをするということで、今回は1冊105円のものしかかわず、22か23日にまたいくつもり。
1)川成洋(編著)『だから教授はやめられない』(ジャパン・タイムズ、1995年)
2)カレル・ヴァン・ウォルフケン『人間を幸福にしない日本というシステム』(毎日新聞社、1994年)
3)井形慶子『イギリス式お金をかけず楽しく生きる!』(講談社、2002年)
4)土屋賢二『ソクラテスの口説き方』(文藝春秋、2001年)

★2008.05.06追記
井形慶子『イギリス式お金をかけず楽しく生きる!』を本日読んでいたら次の文章に出会った。
「10年ほど昔、'カウチポテト'という言葉が流行った。あのかうちに寝そべってポテトチップスを食べながらダラダラとテレビやベデオを観る行為は、手当たり次第にものを買い集める感覚に根本が酷似している。流されて生きていることに焦りや後悔を感じつつ、どこか投げやりになってものにまみれていくのだ。」

 5月1日(映画の日)、川口MOVIXで「相棒(劇場版)」を観たが、左隣に座わったかなり太った女性(連れ合いの男性がそのまた左に座っていた。)が'小さなバケツほどもある'容器に入ったポップコーンを、男性と一緒に、ガソゴソという音を立てながら終始食べ続けていた。その女性は足を組み、私の足を軽く2度けったが、彼女もそれに気が付いていたが、私にあやまることはなかった。ダラダラとスナック菓子を音を立てながら食べ続ける姿は他人からみれば見苦しい。本人は「ゆったりとくつろいで自由を満喫している」ように感じているかも知れないが、井形さんが上記で書いているように、このダラダラ食べ続ける行為は決して「自由かつきまま」ではなく、精神と体(健康)の両方に悪影響を与え、後からしっぺ返しを食うことであろう。

土曜日, 3月 15, 2008

備忘録(2008.03.15)






本日公共図書館で借りた本
1)佐々木俊尚『ネット未来地図-ポスト・グーグル時代20の論点』(文春新書595、2007年10月刊)
2)佐々木俊尚『ネットvs.りあるの衝突-誰がウェッブ2.0を制するか』(文春新書n.546、2006年12月刊)
3)(貸出延長)土屋賢二『猫とロボットとモーツアルト』(岩波書店)

★『ネット未来地図-ポスト・グーグル時代20の論点』
非常に刺激的な(興味深い)以下の20の論点があがっている。
論点1 amazon(アマゾンが日本のオンラインショッピングを制覇する)
(p.16)最大の要因は、検索エンジンが消費者の集客の中心となり、(ヤフーや楽天などの)ショッピングモールのトップページの優位性が消滅してしまったことである。・・・。(p.17)・・・。一方、アマゾンは協調フィリタリング技術をベースにしたレコメンデーション機能やワンクリック決済、顧客レビューなどの技術をサイト上で統合し、さらには商品すべてにも統一したIDを付加して、顧客と商品の関係を高度にデータベース化している。・・・。(p.19)楽天市場などのショッピングモールが抱えている第二の問題は、規模の拡大が招いた店舗の質の低下である。楽天市場での分野別商品ランキングを見ると、違法すれすれのコピー商品や劣悪な商品がランキングの上位に入っていることは珍しくない。・・・。
論点2 Recommendation(お勧め=レコメンデーション)とソーシャル(人間関係)が融合していく)
(p.22)この(情報の)洪水の中から、どのように有用なコンテンツやテーマをすくいあげるのかは、インターネットビジネスにおける最も大切なテーマとなっている。このアーキテクチャー(構造)としては検索エンジンが従来は定番だったが、情報のオーバーロード(過負荷)が起きていく中で、検索エンジンだけで対応しきれなくなっている。・・・。そしてこの解決方法の一つとしていま現在最も注目が集まっているのが、レコメンデーション(お勧め)である。
論点3 行動ターゲティング(行動分析型広告は過熱し、ついには危うい局面へ)
(p.33)行動ターゲティング広告は、利用者がどのようなウェブサイトを見たり、どのようなキーワードで検索したかといった履歴をすべて蓄積しておいて、その内容に合わせて利用者の興味や関心がありそうな広告を配信するという広告である。
論点4 仮想通貨(電子マネーはリアル社会をバーチャルに引きずり込む)
論点5 Google(グーグルvsマイクロソフト:覇権争いの最終決着)
(p.58)グーグルのこのあたりのサービスラインアップがそろい始めたころから、内外のブログなどで「グーグルだけで生活できるか?」といった実験を試みる人が現れるようになった。パソコンを日常的に利用する際に、グーグルのサービスだけでどれだけ完結できるか試してみようというものである。・・・。(p61)おまけにマイクロソフトの側の敵矢もある。同社がグーグルの牙城としているインターネットサービスの分野に入り込んで仕掛けている「ライブ(Live)」という名称のサービス(ブログやメール、検索エンジン)は完成度が低く、インターネットユーザの大半からそっぽを向かれてしまっている。
論点6 Platform(携帯電話キャリアは周辺ビジネスを食い荒らしていく)
(p.67)また携帯電話会社が消費者向けに提供している基盤としては、「おサイフケータイ」が典型的だ。・・・。このおサイフケータイを実現したことで、携帯キャリアは消費者向けビジネスにおける最強のボトルネック--決済を握ることになった。
論点7 Venture(日本のネットベンチャーの世代交代が加速する)
(p.83)しかし気がつけば、インターネットの主流は、ポータルメディアから、グーグルやユーチューブのひょうなウェブ2.0的メディアへと劇的に転換しており、ポータルの動きはいまや失われた。シリコンバレーではこの動きが急激に進み、ヤフーやマイクロソフトのような大手も対グーグル戦略に打って出て、ウェブ2,0を取り込もうと必死になっている。
論点8 Monetize(ウェブ2.0で本当に儲ける方法)
論点9 YouTube(ユーチューブは「ネタ視聴」というパンドラの箱を開いた)
論点10 動画(動画と広告をマッチングするビジネスの台頭)
論点11 TV(日本のテレビビジネスはまもなく崩壊する)
論点12 番組ネット配信(NHKが通信と放送の壁をぶち壊す)
論点13 雑誌(雑誌とインターネットはマジックミドルで戦う)
論点14 新聞(新聞は非営利事業として生き残るしかない)
論点15 Second Life(セカンドライフ・バブルの崩壊する時)
論点16 ネット下流(携帯電話インターネット層は新たな「下流」の出現)
論点17 Twitter(「つながり」に純化するコミュニケーションの登場)
論点18 Respect(「リスペクト」が無料経済を収益化する)
論点19 リアル世界(検索テクノロジーが人々の暮らしを覆い尽くす)
論点20 Wikinomics(集合知ウィキノミクスが新たな産業を生み出す)

土曜日, 3月 08, 2008

備忘録(2008.03.08)






本日公共図書館で借りたもの

1)梅田望夫、茂木健一郎『フューチャリスト宣言』(ちくま新書 n.656)
・大部分が(インターネットやWebに希望を見出している)二人の対談集
2)(松竹ホームビデオ)「男はつらいよv.9(柴又慕情)」(マドンナ=吉永小百合/ロケ地=静岡、金沢、福井県東尋坊/封切日=昭和47年8月5日/原作監督=山田洋次)

★『フューチャリスト宣言』から引用
(p.20:梅田)ところが、グーグルが、バブルがはじけようがひたすらやっていたことは、ネット上のリンクの構造を分析することでした。創業者たちは数学者だから、ネットは歴史上存在する最も巨大なグラフ構造で、それが日々膨張していて面白いと、強い数学的関心を持った。この全部を整理しつくにはどうしたらよいかということを、1996年から2001年までずっとやっていて、その頃はまだビジネス的なブレークスルー(検索連動広告事業)は生まれていなかった。その時の実験システムが、現在のグーグルの検索エンジンに進化していったわけです。
(p.23:梅田)・・・。そういう思想の一つに、必要とされるところにのみ情報をおくんだというのがある。・・・。検索した後に出てくる公告というのは、検索したい言葉が既に入力された以上、その人にとって価値がある情報のはずだ。だからそこに出しているんだ、そういう論理です。その思想に合わないところの場所には、一切広告は出さない。
(p.26:梅田)日本でも若い世代、いまの高校生や大学生、20代からはウィキペディアのような公共的なものがいずれ出てくる可能性があると思います。インターネット、それからリナックスのような「オープンソース」に若いときに触れた人は、その影響を強く受けます。インターネットの成り立ちにところに、利他性というか、ボランティア精神的なものがかかわっている。インターネットという素晴らしいものが毎日動いている裏には、いろんな人のただ働きがある。無償の奉仕をしている人がいる。
(p.27:茂木)なるほど。オープンソースの経験があって、ウィキペディアが出てきたんですね。たしかに、ウィキペディアの記事の修正をプログラミングのデバッキング(バク修正)だと考えれば、わかりやすいですね。
(p.27:梅田)・・・。ネットビジネスをやっている連中は、インターネットが存在しなかったら、20代でこんなに楽しくて充実したビジネスはできないんだ、と感動している。
(p.33:梅田)最近驚くのはこのスピード感なのです。この加速度が上がっているのが恐ろしいほどで、・・・、たとえば、動画投稿サイトのユーチューブ(YouTube
)が2005年に創業して、サービス開始してから1年でこんなに伝播した。

日曜日, 3月 02, 2008

備忘録(2008.03.02)






本日、西川口駅東口前のBOOK-OFFで購入したもの(いずれも1冊100円)

1)梅田望夫『ウェッブ進化論-本当の大変化はこれから始まる』(ちくま新書n.582,2006年2月刊)
2)ランダル・コリンズ(編),J. H. ワトソン(著) 『シャーロック・ホームズ対オカルト殺人-あるいは「哲学者の輪」事件』(河出文庫,1995年12月刊)
・第3章「バートランド・ラッセルの頭脳」;第18章「牢獄のラッセル」
・この本はラッセル資料室に寄贈済であるが、安かったのでもう1冊購入
3)C. ディゲンズ『クリスマス・キャロル』(集英社文庫/口絵3ページ付)
4)土屋賢二『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫、つ-11-1)
5)土屋賢二『人間は笑う葦である』(文春文庫、つ-11-3)

本日公共図書館で借りたもの
1)土屋賢二『猫とロボットとモーツァルト-哲学論集』(勁草書房、1998年9月刊)
2)渡邊二郎『英米哲学入門』(ちくま学芸文庫、1996年12月刊)
3)『主婦もかせげるアフィリエイトで月収50万』(祥伝社、2005年5月刊)

土曜日, 2月 16, 2008

備忘録(2008.02.16)







本日公共図書館で借りたもの
1)谷沢永一『完本・紙つぶて』(文藝春秋,1978年8月刊)
・本に関する本(『大阪読売新聞』夕刊の書評欄に1969年3月25日から1972年10月まで139回にわたって連載された書評コラムと、その後『電波新聞』文化欄に掲載された続編をあわせて1冊の本にしたもの)
2)尾崎真理子『現代日本の小説』(2007年11月刊/ちくまプリマー新書)
・著者は、読売新聞東京本社の文化部次長で、約10年にわたって月1回の文芸時評を担当。
(目次)第1章 1987年、終わりの始まり/第2章 村上春樹のグローバリゼーション/第3章 変容する創作のシステム/第4章 パソコンから生まれる新感覚/エピローグ
3)鐸木能光『シンプルに使うパソコン術-傑作フリーソフトでつくる快適環境(講談社ブルーバックス,2007年8月刊』)
・著者は、小説家で作曲家のたくき・よしみつ氏(1955年生まれ)
4)岡崎武志『文庫本雑学ノート二冊目-文庫王のごひいき文庫ものがたり』(ダイヤモンド社,2000年5月刊)
5)『おもしろ図書館であそぶ-専門図書館142館完全ガイドブック』(毎日新聞社,2003年3月刊)
・巻頭インタビュー:井上ひさし「図書館は専門化していくべきなのです。/井上ひさしの私設図書館である「遅筆堂文庫(2003年現在約13万冊の蔵書)」の紹介もあり

6)(ビデオ)『男はつらいよv.8:寅次郎恋歌』(原作・監督=山田洋次/マドンナ=池内淳子/ロケ地=岡山県備中高梁/封切り日=昭和46年12月29日)

備忘録(2008.02.16)

本日公共図書館で借りたもの
1)谷沢永一『完本・紙つぶて』(文藝春秋,1978年8月刊)
・本に関する本(『大阪読売新聞』夕刊の書評欄に1969年3月25日から1972年10月まで139回にわたって連載された書評コラムと、その後『電波新聞』文化欄に掲載された続編をあわせて1冊の本にしたもの)
2)尾崎真理子『現代日本の小説』(2007年11月刊/ちくまプリマー新書)
3)鐸木能光『シンプルに使うパソコン術-傑作フリーソフトでつくる快適環境(講談社ブルーバックス,2007年8月刊』)
4)岡崎武志『文庫本雑学ノート二冊目-文庫王のごひいき文庫ものがたり』(ダイヤモンド社,2000年5月刊)
5)『おもしろ図書館であそぶ-専門図書館142館完全ガイドブック』(毎日新聞社,2003年3月刊)
6)(ビデオ)『男はつらいよv.8:寅次郎恋歌』(原作・監督=山田洋次/マドンナ=池内淳子/ロケ地=岡山県備中高梁/封切り日=昭和46年12月29日)






備忘録(2008.02.16)

本日公共図書館で借りたもの







1)谷沢永一『完本・紙つぶて』(文藝春秋,1978年8月刊)
・本に関する本(『大阪読売新聞』夕刊の書評欄に1969年3月25日から1972年10月まで139回にわたって連載された書評コラムと、その後『電波新聞』文化欄に掲載された続編をあわせて1冊の本にしたもの)
2)尾崎真理子『現代日本の小説』(2007年11月刊/ちくまプリマー新書)
3)鐸木能光『シンプルに使うパソコン術-傑作フリーソフトでつくる快適環境(講談社ブルーバックス,2007年8月刊』)
4)岡崎武志『文庫本雑学ノート二冊目-文庫王のごひいき文庫ものがたり』(ダイヤモンド社,2000年5月刊)
5)『おもしろ図書館であそぶ-専門図書館142館完全ガイドブック』(毎日新聞社,2003年3月刊)
6)(ビデオ)『男はつらいよv.8:寅次郎恋歌』(原作・監督=山田洋次/マドンナ=池内淳子/ロケ地=岡山県備中高梁/封切り日=昭和46年12月29日)

月曜日, 2月 11, 2008

備忘録(2008.02.11)






JR西川口駅東口前のBOOK-OFFで本日購入した本
・いずれも1冊105円
1)柳美里『石に泳ぐ魚(改訂版)』(新潮社,2002年10月刊)
・『新潮』1994年9月号に発表されたものは、小説のモデルの一人から出版差し止めの訴訟があり、柳氏と新潮社は敗訴。そこで、差しさわりのある部分は削除・訂正され、出版されたものが本書である。ザット見たところ、p.71にあった、ラッセルの『幸福論』についての記述はなくなってしまったおうである。
2)土屋賢二『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』(文春文庫,1999年4月刊)
3)土屋賢二『哲学者かく笑えり』(文春文庫,2001年12月刊)

日曜日, 2月 10, 2008

備忘録(2008.02.10)






本日BOOK-OFFさいたま円正寺店で購入した本(いづれも1冊105円)
・郊外の、しかもわかりにくいところにあるため店に到着するまでに、また帰宅するまでにものすごく時間がかかってしまった!
1)土屋賢二『ツチヤの軽はずみ』(文春文庫、2001年10月刊)
・『週刊文春』連載エッセイを文庫化したもの
2)林望『イギリスはおいしい2』(文春文庫、2001年12月刊)
・『りんぼう先生、ディープ・イングランドを行く』を文庫化にあたり、改題したもの
3)鴨川つばめ『マカロニほうれん荘』v.1~3(秋田文庫,1984年刊)
・懐かしいハチャメチャなギャグ漫画

土曜日, 2月 09, 2008

備忘録(2008.02.09)






本日公共図書館で借りた本

1)ブライアン・マッカーサー(著),大谷堅志郎(訳)『我が言葉を聴け-歴史をつき動かした50人のカリスマ』(講談社,2004年1月)
・pp.144-150:バートランド・ラッセル-私たちは死の道を選ぶのか(1954年12月30日、BBC放送演説から)」
2)『私の履歴書-昭和の経営者群像(2)』(日本経済新聞社,1992年)
・鹿島守之助のところに、ラッセルを愛読したとの記述あり。下記の引用を参照。
3)岡崎武志『文庫本雑学ノート』(ダイヤモンド社,1998年)
・続編があり。

★『私の履歴書-昭和の経営者群像(2)』から引用
(p.97)英国のバートランド・ラッセルの哲学はドイツ哲学にくらべると非常にわかりやすく、ラッセルの本はたいてい読んだ。そのうち強く印象に残っているのは、ラツセルが人間としては本能と知性と霊性の三つの結合が望ましい生活だといっていることである。普通の人は本能と知性だけで生きている。損得の勘定や動物的な本能だけで、霊性すなわち魂の問題にふれないような生活は人問ではない。そうかといって本能を全く押えた僧侶のような生活も望ましいものではない。本能と知性と霊性の三つが融合されねばならぬ。私は現在もそう思っている。それからまたラツセルは、人間の欲望を所有欲と創造欲に分けて後者を尊しとしている。私にはたとえば骨董を集めるとか、そういう所有欲はほとんどない。それよりも創造していく、人類に新しい価値を与えていく、これが尊い生活だと思っている。この創造の哲学はベルグソンの哲学と相通ずるわけだ。創造の生活、これほど尊いものはない。(注:ベルグソンの創造の哲学と一緒にするところはおおざっぱすぎますが、学者ではないので仕方ないところでしょうか。)

土曜日, 2月 02, 2008

備忘録(2008.02.02)






本日公共図書館で借りたもの

1)『東京古本とコーヒー巡り』(交通新聞社、2003年3月刊/散歩の達人ブックス「大人の自由時間)
・写真多数
2)牧眞司『ブックハンターの冒険-古本めぐり』(学陽書房、2000年4月刊)
・ビックハンターの本探しの日記。扉の献辞が面白い:「この本を妻・紀子にささげる-本書の印税はすべて古本代にあてられることになっている。君にあげられるのは献辞だけだ。あしからず。」
3)橋本治(文),田中靖夫(絵)『絵本徒然草』下巻(河出書房新社、1993年6月刊)
4)(ビデオ)『男はつらいよ・第7作ー奮闘篇』(原作・監督=山田洋次、マドンナ=榊原るみ、ロケ地面=越後広瀬、沼津、青森県鯵ケ沢、封切り日=昭和48年4月28日)

土曜日, 1月 26, 2008

備忘録(2008.01.26)





本日公共図書館で借りた本
1)土屋賢二『ツチヤ教授の哲学講義』(岩波書店、2005年12月刊)
2)阿刀田高『夜の旅人』(文春文庫、1986年刊)
・東京ゲーテ記念館の粉川忠氏の伝記小説
3)『(できる大事典)HTML&CSS:HTML4.01&HHTML1.1 CSS2対応』(インプレスジャパン、2006年5月刊)
・約800ページの大冊

土曜日, 1月 19, 2008

備忘録(2009.01.19)





本日公共図書館で借りたもの
1)土屋賢二『ツチヤ学部長の弁明』(講談社文庫、2006年10月)
2)橋元治(文)、田中靖夫(絵)『絵本徒然草』上巻(河出書房新社、1993年6月)
3)思想の科学研究会(編)『「思想の科学」50年の回想-地域と経験をつなぐ』(出版ニュース社、2006年8月刊)
4)『入門Wiki』(毎日コミュニケーションズ、2006年7月)
5)(NHK-DVD)『古典落語名作選』v.4(春風亭柳橋・六代目「こんにゃく問答」、金原亭馬生・十代目「笠碁」、桂小南・二代目「三十石」、橘屋〓蔵・八代目「寝床」)
6)(VIDEO)溝口健二監督作品『西鶴一代女』(新東宝ビデオ)
7)(VIDEO)『男はつらいよ』v.6「純情篇」(松竹ホームビデオ/マドンナ=若尾文子、ロケ地=長崎県五島列島福江島、封切日=昭和46年1月15日)


(2008.01.20追記)
★土屋賢二『ツチヤ学部長の弁明』
(p.37)土屋氏の執筆活動は、五十歳のとき、ユーモアエッセイ集『われ笑う、ゆえにわれあり』を出版したときに始まる。氏のエッセイは、職場や家庭での苦しみを赤裸々に綴ったもので、同じ境遇にある少数の読者の共感と多数の人々の反感を呼び、続編を何冊か執筆したが、いずれも売れ行きは伸び悩んだ(←もちろん、これは冗談)
(p.58)普通の母親は、食事の時、肉や魚のいいところは夫や子供に食べさせ、自分は一番悪いところを食べるものだ。そして、自分ひとりになると、特上寿司をとるものだ。

土曜日, 1月 12, 2008

備忘録(2008.01.12)

本日図書館で借りたもの





1)筒井康隆(選)『人間みな病気』(ランダムハウス講談社、2007年11月刊)
・筒井氏が、ランダムハウス講談社編集部から、「気色の悪い話(小説)を集めてくれ」と言われ、面白そうだと引き受け編集したもの(収録作品例:内田春菊「田中静子14歳の初恋」及び「今月の困ったちゃん」、遠藤周作「役たたず」、坂口安吾「精神病覚書き」、筒井康隆「ポルノ惑星のサルモネラ人間」、島田雅彦「未確認尾行物体」。)
2)(NKH-DVD)『古典落語名作選』其の二(三遊亭〓生・六代目「八五郎出世」、三笑亭司楽・八代目「今戸焼」、三遊亭〓歌・三代目「品川心中」、入船亭扇橋・九代目「ねずみ」)
3)溝口健二監督作品『雨月物語』
(4)『男はつらいよ』第5作「望郷篇」(マドンナ=長山藍子、ロケ地=千葉県浦安、北海道札幌・小樽、封切日=昭和45年8月26日)

金曜日, 12月 28, 2007

備忘録(2007.12.28)






地元の図書館は今年は今日まで開館ということで、今日は年休をとって図書館へ。

本日借りたもの
1)『徒然草』(角川ソフィア文庫、2002年1月刊/ビギナーズ・クラシックス)
2)『図説・日本の近代遺産』(河出書房新社、2007年9月刊)
3)(NHK-DVD)『古典落語名作選』その3(三遊亭金馬「薮入り」、三遊亭〓遊「浮世床」、林家正蔵「中村仲蔵」、桂歌丸「お化け長屋」
4)同上その4(三遊亭〓生「火事息子」、雷門助六(八代目)「長短」、春風亭柳朝(五代目)「宿屋のあだ討ち」、山笑亭夢楽「反省魂」)

日曜日, 12月 23, 2007

備忘録(2007.12.23)

昨日公共図書館で借りた本





1)松岡正剛『知の編集工学』(朝日新聞社、1996年8月刊)
2)アラン・S.ミラー他『女が男を厳しく選ぶ理由』(阪急コミュニケーshジョン、2007年8月刊)
3)沢村貞子『私の浅草』(埼玉福祉会、昭和58年/大型活字本)
・底本=暮らしの手帖社刊『私の浅草』
・大きな写真追加した「豪華・大型本」と勘違いして借りたところ、弱視者用の「大型活字本」であった。
・本書は、第25回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作であり、『貝のうた』とともにNHK朝の連続テレビ小説「おていちゃん」の原作となったとのこと。
4)藤井旭『(一日一話の星空案内)星空を見上げて365日』(誠文堂新光社、2007年10月)

★沢村貞子『私の浅草』(装画=花森安治)
・浅草界隈に暮らす庶民の日常生活を活き活きと書き記した自伝的随筆約70篇(例:あたりみかん、銭湯、初詣、駄菓子屋騒動、たかが亭主の浮気、物売り、浅草娘、お花見役者、化粧、三社祭、ほおずき市、ヘチマの水、五黄の寅、萬盛庵物語、宮戸座、花屋敷のあたり、役者ばか、・・・)。当時の下町の(春夏秋冬、各月の行事や風習など)1年の暮らしぶりや風情を垣間見ることができる。
(p.76)観音さま附近、伝法院の庭、花屋敷の前の茶畑など、あっちこっちに空地があったのは、しあわせだった。
(p.90)浅草では、堅気の女はほとんど化粧をしかなった。土地柄で、水商売の女と毎日顔を突き合わせて暮らしているけれど、その濃化粧をうらやむもしないし軽蔑もしない。厚すぎる白粉も、赤すぎる口紅も、商売上のこと、と知っているからだった。だから、色を売らずにすむ女は、ヘチマの水で叩くぐらいがちょうどいいとこ、それ以上のお化粧は、味噌汁が白粉くさくなる、といやがった。
(p.97)(母は)「寝るほど楽があるなかに、浮世のバカが起きて働く・・・」とつぶやくくせに、夜が明ければもう、さっさとタスキをかけて、台所に立っていた。なぜそんなに働くのか、と聞けば、「こんにちさまに申し訳がないからさ」と、いとも答えた。
(p.237)この原稿を書き続けている間、何度も浅草へ出かけました。昔、お世話になった方たちや、幼馴染にもおおぜいお逢いして、遠い日の思い出を語り合い、時間を忘れる楽しいひとときをすごすことが出来ました。





★2008.01.06追記
アラン・S.ミラー他『女が男を厳しく選ぶ理由』
・(ダーウィニズムを基礎とし、発展しつつある)「進化心理学」によって、人間の本性(人間性)を解明しようとする意欲的な試み。進化心理学の啓蒙書あるいは入門書となることを目指して本書は執筆されている。遺伝子レベルにおける人間の繁殖行動が基本的動因となって、人間や社会の営みがなされているという基本的な考え方のもと、いろいろな人間や社会の現象を説明しようとしている。この考え方でかなりのものがそれなりに(合理的に)説明できるが、あくまでも仮説であり、大きな錯誤がないとは断言できない。本書においては、社会科学的な説明は、一応すべて排除し、進化心理学で可能な限り説明しようとしている。学問においては、それは正当な方法ではあるが、危険もいっぱい存在している。下記の引用にあるように、(事実を語っているだけで価値判断を下しているわけではないと主張しながら)強いもの(国家でいえばアメリカ、社会で言えばマネー・ゲームの勝者)が世界を支配するのは「自然なこと」であるということを暗に主張することにもなりかねない。
 以下、備忘録的にいくつか引用しておく。
(p.10)人間の行動を決定するのは、生まれ持った本性、それに各人の個人的な体験と育ってきた環境である。いずれも私たちの考え、感情、行動を大きく左右する。この本では、体験と環境の影響はほとんど無視して、人間の本性を重点的に扱う。これには理由がある。
(p.13)・・・。学者、とりわけ社会科学者にはリベラルな左派が多く、進化心理学の学問的な議論では自然主義的な誤謬おりも、道徳主義的な誤謬のほうが大きな問題となる。大半の学者は自然主義的な誤謬をおかすことはまずないが、道徳主義的な誤謬にはしばしば足をすくわれる。(自然主義的な誤謬とは、「~である」から「~であるべきだ」へと論理的な飛躍をすることであり、道徳主義的な誤謬とは、「~であるべきだ」から「~である」へと論理的な飛躍をすること)
(p.21)標準社会科学モデルの原則4:・・・、まっさらな書字板に文字が書かれるように、人間の本性は誕生後に形づくられることになる。標準社会科学モデルは、この人間形成を生涯にわたって続く社会化のプロセスとみなす。
(p.27)進化心理学の原則1:人間は動物である。/原則2:脳は特別な器官ではない。進化心理学にとって、脳は、手や膵臓と同じように人間の体の一部にすぎない。
(p.31)・・・。私たちの脳は、祖先の環境になかったものや状況を理解できず、私たちはそのうした状況に必ずしもうまく対処できない(←過去1万年の間に人間は急速に進化したために、あるいは環境を激変させてしまったために・・・)。
(p.33)私たちの脳は、食べ物がなかなか手に入らず、いつ手に入るか予測できない狩猟採集生活を今も続けているともりでいる(←裕福なアメリカ人などがなぜ健康に悪いような肥満になるかというと・・・)。
(p.145)子どもが生き残り、性的に成熟するには、父親ではなく母親が長生きして、子どもを物質的に支えることが重要になる。女が男と比べてリスクを回避する傾向が強いのはこのためだと、キャンベルはいう。
(p.159)男は20代初めまではライバルと競争し、勝とうとするが、子どもの誕生をきっかけに、そうした衝動は衰える。結婚し子どもができると、男性科学者は昼夜を問わず実験室にこもりたい気分ではなくなるし、男性の犯罪者は大きな危険を冒してまで違法行為をしようとは思わなくなる。・・・。進化心理学で言えば、目的は繁殖の成功(結婚と子どもの誕生)である。男がすることは、犯罪であれ科学研究であれ、すべてこの究極の目的を達成するための手段なのだ。
(p.193)そのため、一夫多妻制の下では、男同士の競争が激化する。とくに地位の低い若い男は、地位の高い年長の男が多くの妻めとっていれば、繁殖機会をもてない可能性がたかくなるため、死に物狂いの競争に灰sる。・・・。一夫多妻の社会では殺人やレイプなど暴力犯罪の発生率が高いことがわかっている。このように、イスラム社会では、一夫多妻であることが、自爆テロ犯を生み出す一つの誘引になっている。・・・。(p.194)一夫多妻に加えて、若い男を自爆テロに駆り立てる重要な要因は、コーランに書かれた約束である。殉教者は天国で72人の処女妻に迎えられるというものだ。これは、地上で繁殖機会を奪われた若いイスラム教徒の男にとって、自爆テロに走る強い動機付けとなる。

日曜日, 12月 16, 2007

備忘録(2007.12.16)

昨日公共図書館で借りたもの




1)四方田犬彦『人間を守る読書』(文藝春秋、2007年9月)
・四方田氏によれば、「人間を守る読書」というのは、ジョージ・スタイナーが言っていた言葉であり、「アウシュヴィッツの絶滅収容所の所長が夕べにはリルケの詩を鑑賞し、朝になるとガス室へ出勤していた」という事実を前に、人間は文化を再定義しなければならないとのスタイナーの思いに由来するとのこと。本書は、第1章「生のもの」(最近のもの)、第2章「火を通したもの(時間が経過してある程度評価が定まったもの)」、第3章「発酵したもの」(評価が定まって古典になったもの)、第4章「読むことのマニアのための100冊」の4章構成となっている。他人に対し不寛容になってきている現代日本。書物を読むということは、他人の声に耳を傾けることであり、今こそ必要だと著者は主張する。
(p.11)わたしにとって書物を読むということは、実際にその場所に足を踏み入れることと平行した、対等な行為なのであって両方とも不可欠なのです。(即ち、四方田氏は、旅行に行く前と行った後にその土地に関する本をたくさん読んでいるとのこと)
2)『(NHK)古典落語名作選(DVD)』其の一(NHKソフトウェア、c2002)
・古今亭志ん生(五代目)「風呂敷」、古今亭今輔(五代目)「もう半分」、桂文治(十代目)「源平盛衰記(パロディ版)」、三遊亭〓弥(えんや)「七段目」
3)(ビデオ)「(新)男はつらいよ」第4作(原作=山田洋次、監督=小林俊一/マドンナ=栗原小巻/ロケ地=とウイキョウ葛飾柴又/封切日=昭和45年2月27日)

土曜日, 12月 08, 2007

備忘録(2007.12.08)

本日公共図書館で借りたもの
1)テオニ・パパス(著)、ピーター・フランクル(監修)『ねこでもわかる数学-ペンローズの不思議な冒険』(PHP、2003年8月刊)
2)『なぜニッポン人は美しい風習を捨てるのか-親日家8人からのメッセージ』(明石出版、2006年2月刊)
3)早稲田大学理工学部(編)『理工文化のすすめ-早稲田大学理工学部自主挑戦科目「理工文化論」講義』(東洋経済新報社、2002年2月)
4)桂文珍対談集『世界万華鏡はいかが?』(潮出版社、1993年6月刊)
5)「男はつらいよ(フ-テンの寅)」v.3(マドンナ=新珠三千代/ロケ地=三重県四日市市、湯ノ山温泉/封切日=昭和45年1月15日)

(2007.12.09追記)




★『世界万華鏡はいかが?』
・桂文珍が日本人びいきの外国人13人と対談した記録を本にしたもので、最初の対談者がピーター・フランクル
(p.24)一度、僕は中曽根総理の教育に関する演説を聞いて、すごいショックを受けたことがあるんです。中曽根さんは、「難しいことなんか教えなくていい。先輩や両親を尊敬する程度でいい。」といっていた。たしかに、それで十年や二十年は困らないでしょうが、五十年先、百年先のことを考えたら、今よりずっと教育を優秀にして、国民の能力をあげなければいけない。でないと、これから出てくる機械はもう自分で使いこなせなくなりますよ。

★『理工文化のすすめ』
・オウム真理教徒のなかに理工系の人間が多かったことやバブルが崩壊して日本の発展が10年以上止まったことなどを契機に、理工系の人気がかなり下がってしまった(学生の応募も減ってしまった)。しかし、今後日本が延びていくためには、理工系の文化を普及させることが大事だとして、早稲田大学理工学部は本書を編集した。10人の講義録が収録されているが、ピータ・フランクルの講義「生活の中の数学・英語の数学的勉強法」は本書の最初にあげられている。
(p.3-4)第二次世界大戦中に米国で300万人の召集兵に対し梅毒検査をおこなわなければならなかったが、ひとり検査するのに約1ドルもかかった(当時の物価では1ドルでコーラ20本が買えた)ので、工夫してかなり経費を削減できた(方法:300万人を10ずつのグループにわけ、それぞれ10人の血液を混合し、梅毒検査をし、ひっかかったグループに対してだけ、全員の検査を行った→実際の検査は1/10ですんだ。)
(p.6)・・・。僕がいろんな国で自由に活躍できたのは、世界各国どこへ行っても同じ数学を自分の専門として選んだからなのです。だから(両親の職業と一緒の医者にならずに)数学者になって本当によかったと思います。

★『なぜニッポン人は美しい風習を捨てるのか-親日家8人からのメッセージ』

ピーター・フランクル「日本人はそろそろ「足る」を知るべきだ」
・日本及び日本人は、近年自信をなくし、マイナス思考に陥っており、いい目を見ている人間の足を引っ張ることばかりやっている。
(p.100)日本人は、アメリカ人には劣等感を抱き、その裏返しでアジア人に優越感を抱いている-今の日本人は、ぼくの目にはそう映る。これはとにかくナショナリズム(やあやまった愛国心)が悪い。
(p.111)かつての一億中流も、いまでは「勝ち組」「負け組み」というアメリカ的な思想に完全に変わっていった。それはとても残念だ。
(p.113)アメリカでは、一人勝ちしたら家を売り払って別の土地に引っ越して暮らすという構図だから、人間関係で悩む必要はない。新しい引越し先でさらにお金を稼いだら、さらに別の土地に引っ越すし、失敗したら元の場所の戻ったりする。アメリカの場合、人間関係は消耗品だ。だから大事ではない。大事なのは自分自身であり、自分と神の関係だ。なぜならアメリカ人はけっこう信仰心が篤いから。逆に、信仰が篤いから他の人間との関係はそんなに必要としない。だから同じ宗教、同じ教えの団体における人間関係は、直接の人間関係ではなく、同じ神を同じように崇拝するという人間関係になる。・・・。日本人はそうではなく、幼馴染や同窓会、郷土愛がある文化。だから一割か二割成功し、残りの九割や八割はどんどん生活がきつくなるといった環境はこのましくないのだ。




(p.115)そうした社会環境を変える方法は、求めることだと思う。日本とアメリカが対象的であることの一つに、何を重んじるのかということがある。つまり、結果を重んじるのか、それとも過程を重んじるのか。/アメリカの考え方では、いくら苦労してもどんな手段を講じてもいいから、とにかく勝つべきである。だからヒロシマ、ナガサキに原爆を落としたことに関してアメリカ人は罪の意識をもっていない。それによって戦争が早く終わったのだから、意味のあることをしたと思っている。原爆を投下されて多くの人が死んだり、苦しんだり、あるいはいまだに原爆症の後遺症に苦しんでいる人たちが大勢いるということは関係ない。結果だけが大事なのだ。/一方、日本人は本来、過程を重んじる文化である。そのことをぼくに最もわかりやすく説明してくれるのは茶道だ。結果だけを見ると、茶の湯のわずかの量の抹茶を飲んで、小さな和菓子をだべるだけで、たいしたことはないじゃないか。だが実際は、茶室に入り、・・・。そこにあるのはまさに過程であって、結果ではない。