日曜日, 7月 26, 2015

『ラッセルの言葉366』をアマゾンの電子書籍(Kindle本)として本日(7月26日) 出版しました! 販売価格は,タイトルにちなんで366円にしてあります。  編集ノートに書いたことを以下,転載します。ご購読のほどよろしくお願いしま す。 ラッセルの言葉366  なお,1~3月分及び8月分をサンプルとして下記で無料公開しています。   http://russell-j.com/R366_CALENDER_TABLE.HTM ============================================================================  <編集ノートから>  日本だけでなく,世界的な傾向かも知れませんが,著名人の言葉を集めた本が最近 かなり出されています。白鳥春彦(訳・編)『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァ ー・トゥエンティワン ,2010)が100万部を越えるベストセラーとなったことが影響 しているように思われますが,いろいろな出版社が二匹目のドジョウをねらって,こ れでもかというほど,いろいろな分野の著名人の言葉を集めたものを出しています。  文学者や詩人の言葉を集めたもの(『超訳 ゲーテの言葉』,『超訳 ヘッセの言 葉』ほか),宗教家の言葉を集めたもの(『超訳 仏陀の言葉』,『超訳 ブッダの 言葉』ほか),科学者の言葉を集めたもの(『アインシュタインの言葉』ほか)・・・ その他多数。タレントまでが参戦するほどです(例:有吉弘行『毒舌訳 哲学者の言葉』)  特に日本人は毒舌家としてのニーチェが好きらしく,ニーチェの言葉を集めた本が 食傷気味になるくらい多数出されています。(『ニーチェ 勇気の言葉』,『ミッキ ーマウス決断する言葉 ニーチェの強く生きる方法』,『常識なんてにゃんセンス  人生を変えるニーチェの言葉』,『ハローキティのニーチェ 強く生きるために必 要なこと』,『ニーチェ愛の言葉 美女をつくる60の条件』,『日めくりニーチェ』,・・・)  白鳥春彦氏が出されているものには「超訳」というキャッチフレーズ(?)がつけ られています。そのまま直訳するとわかりにくいので,超訳というスタイルをとり, わかりやすい言葉で訳出すること自体望ましいことかも知れませんが,少し危険なニ オイを感じてしまうのは私だけでしょうか?    思想家の言葉は部分的に取り出してみても,たとえ原文もわかりやすい文章であっ ても,より広い文脈でみないと誤解してしまうことがけっこうあります。理想的には ,読者がわかりやすいように,超訳あるい意訳するとしても,該当の英文をあげるか ,あるいはたとえばネット上に英文(できれば対訳)を置いて,訳文に疑問をもった 読者に原文を参照する手立てを提供することだと思われます。  最近では,原文を添えているものも少しだされていますが,ほとんどが訳文だけと なっています。私が特に不満に思っているのはその点です。  このたび,『ラッセルの言葉366』を出すにあたって,ごく少数の例外を除いて ,ほとんどのラッセルの言葉(訳文)について、詳細情報にあげたURL(リンク)をク リックすることによって原文(英文)を閲覧できるようにしました。電子書籍ならで はの利点です。また,その英文も引用文(訳文)に該当する文章だけでなく,その前 後の文章(英文)も見られるようになっています。いずれも,私が1996年8月8日に開 設したラッセルのポータルサイトに掲載している情報です。  バートランド・ラッセルの研究者及びファンのためのポータルサイト:       http://russell-j.com  ラッセル思想及びラッセルの英語の学習に役立つものと確信しています。                                 (松下彰良)

水曜日, 7月 01, 2015

『ロジ・コミックス-ラッセルとめぐる論理哲学入門』出版!

ついに、『ロジ・コミックス-ラッセルとめぐる論理哲学入門』出版!

 最初2009年にギリシャで出版され,その後欧米でベストセラーになった、(ラッセルの生涯を下敷きにした)論理学の歴史に関するマンガ本(Logicomix: An Epic Search for Truth)が,筑摩書房から7月23日に邦訳出版される予定です。
 

『ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門 』の出版情報

アポストロス・ドクシアディス 著 クリストス・パパデミトリウ 著
アレコス・パパダトス 画 アニー・ディ・ドンナ 画
松本 剛史 翻訳 / 高村 夏輝 監修
 筑摩書房,2015/7/23。 単行本: 352ページ(価格:2916円)

 内容紹介
 激動の20世紀,偉大な数学者・哲学者達はいかにして真理の探究に駆り立てられたか? 彼らの情熱を追う世界的ベストセラーのオールカラー・グラフィックノベル。

 監修者は高村夏輝氏ですが,訳者は松本剛史(まつもと つよし,1959年 - )という方です。ウィキペディアによれば,松本剛史氏は,「翻訳家。 和歌山市生まれ。東京大学文学部社会学科卒。英米の小説,評論を翻訳」とのことです。

 次のページから予約できます。

 ロジ・コミックス:
ラッセルとめぐる論理哲学入門 (単行本)
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