日曜日, 12月 08, 2013

安倍さん,「権力者不都合情報保護法案」の成立おめでとうございます!

安倍さん,石原前都知事,「権力者不都合情報保護法案」の成立おめでとうございます。猪瀬都知事,法案の成立がもう少し早ければよかったですね。
Twitter から
安倍さん,石原前都知事,「権力者不都合情報保護法案」の成立おめでとうございます。猪瀬都知事,法案の成立がもう少し早ければよかったですね。多分あなたは失職しそうです。・・・。
権力者(支配層)の不都合情報は,この特定秘密保護法案(別名「権力者不都合情報保護法案「)が守ってくれます。だって,権力者に関する秘密は国家秘密といえるものですから・・・。
特定秘密保護法案の別称として,「権力者不都合情報保護法案」,「権力者不都合情報アクセス禁止法」「同・不都合情報アクセス者関係情報収集許可法案」という言葉を流行らせましょう
安倍さんは,国家にとって秘匿すべき重要な特定秘密(約40万件!)を守るだけと言っていますが,その仕事をする官僚や公安警察は,そんなにあまりものではないですよ。安倍さんも知ってるはずですが・・・。
「あまりもの」ではなく,「甘いものではない」でしたね。官僚は,来週からせっせと,特定秘密だけでなく,準特的国家機密指定の検討に入っていくと思われます。それだけでなく,情報セキュリティ(情報管理)の観点から,地位や立場によりアクセス可能な情報の仕分けも進んでいきます。
結局は,「由らしむべし知らしむべからず」ということですね。マスコミの取材を受けて,一般市民で「いや,必要だと思いますよ。会社だって,秘密事項がありますなんて答えている,勘違いな人がけっこういます。
政府が暴走しても,次の選挙までなんにもできないのでは困ります。自民党を支持した人も,特定秘密保護法案を指示した人は少ないはずですが・・・?
まあこれくらいにしておきます。弱者の遠吠えでしょうから・・・。警察国家や監視社会になってほしくないですが,権力者におべっかを使う人間(おこぼれを頂戴しようとする人間)は少なくないですから・・・。オーウェルの「素晴らしき新世界」の実現です。原発も兵器も世界中jに売れば景気はよくなり・・・

土曜日, 11月 30, 2013

『ラッセル自伝』の邦訳の見直し


 もう11月下旬ということで,今年もあとわずかですが,今年の秋までにやろうと思
っていたことでまだできていない(多分今年中にできないだろう)ことがいくつか
あります。年月がたつのは本当に早いと感じます。少年老い易く学成り難し・・・。
少年ではないですが・・・。

 ここのところ,ポータルサイトに掲載している『ラッセル自伝』の邦訳を見なおし
ていますが,昨日,下記のページまで来ました。
 http://russell-j.com/beginner/AB17-040.HTMhttp://russell-j.com/beginner/AB17-040.HTM
 このページの以下の部分は,誤訳の可能性がありますが,精確にどう読むべきか,
文法的にどのように解釈すべきが,自信がありません。

  The three days and nights that I spent at Studland remain in my memory
  as among the few moments when life seemed all that it might be, but hardly
   ever is.

  (よくわからないのは,「when life seemed all that it might be」の部分です。
 とりあえず,次のように訳してあります。

   私がスタッドランドで(オットリンとともに)過ごした3日3晩は,人生が
   およそ可能なかぎり素晴らしいものであるように思われた貴重なひとときの
   一つとして,私の記億に残っている。実際は,人生はその可能性の全てを開花
   させることなどめったにないのだが。
 
 これについては,ラッセルのポータルサイト用の掲示板で,複数の人にご意見をもら
いました。
 http://russell-j.com/cool/EBBS-06.HTM
 しかし,まだすっきりしていません。「もっともらしい訳」をつけることはできます
が,文法的にも明確な理解をしたいと思っています。
 おわかりの方は,掲示板に書いていただくか,matusitaster@gmail.com 宛にご教授
くだされば幸いです。(松下彰良)

金曜日, 8月 09, 2013

戦争の廃絶と国家主権の制限(ラッセル=アインシュタイン宣言の精神)

 バートランド・ラッセルのポータルサイトのトップページの「ラッセルの言葉」を更新しました。  「核戦争の危険を除去するためには,戦争の廃絶をしなければならない。そのためには,「交戦権」という国家主権を制限し,世界連邦政府を樹立する以外にない」というのがラッセル及びアインシュタインの信念でした。それは,ラッセル=アインシュタイン宣言の精神でもあり,宣言に明確に書かれています。しかし日本では,集団的自衛権を機能・保障させることを目的に,交戦権を認めるように憲法改正をしようとする動きが強まっており,その考え方を国民に浸透させるための愛国心教育や歴史教育が強調され・・・。  http://russell-j.com/index.htm

土曜日, 6月 22, 2013

編集後記(バートランド・ラッセルに関するメルマガn.332)

 http://archive.mag2.com/0000220241/20130622091753000.htm  から転載  今回「R落穂拾い-中級篇」でご紹介した),ハーバート・A・サイモン(著)『学者 人生のモデル』に収められているサイモンのラッセル宛の手紙は、『拝啓バートラ ンド・ラッセル様ー市民との往復書簡集,宗教からセックスまで』(講談社,1970)に も,「プリンキピア・マテマティカ対コンピュータ」と見出しがつけられて収録され ています。  http://russell-j.com/beginner/DBR-INFO.HTM  「プリンキピア・マテマティカ」のなかのある定理をコンピュータ(「ロジック セオリスト」というプログラム=人口知能)は,「その証明(法)をみつけるのに5分 もかかりませんでした。」ということで,サイモンは,これらの事実を,「生徒に知ら せるべきかどうか私にはよくわかりません。」とおどけてみせ,すぐに「あなたはま た,博識な人間と賢者とは,必ずしも同一ではないということを示している我々のこの 論文の証拠に興味をもたれることと思います。」としっかりフォローしています。  これに対しラッセルも,「(あなたの)コンピュータのほうがホワイトヘッドや私よ りも優れているという実例を示してくださり,うれしく思います。」と論文を送って くれたことに感謝しつつ,「コンピュータのほうが生徒よりずっと立派に計算できる ということを彼らが知ったら,生徒たちが計算の仕方を学ぶことをどうして期待でき るでしょうか。」とうまく返しています。  また,あわせてこのロジック・セオリストの成果をラッセル以外の有名な論理学者 に知らせたところ,人工知能(コンピュータ・プログラム)の重要性,将来性,発展性 に想いをいたすことができずに冷たい反応をしめしたことにサイモンは失望し,それ も「博識な人間と賢者とは,必ずしも同一ではない」という格言を支持する別の具体 例であると揶揄しています。  「新しく起こりつつある学問に対する理解力・想像力」は,各分野のトップランナ ーであっても(いやその分野の研究に自信のあるトップランナーであるからこそ?) それほどない場合が多いという,歴史的教訓とも言えるかも知れません。  原子力を研究している様々な科学者がいますが,特に原発関係者は新エネルギーに 対する原発の優位性を過大に評価している(また再生可能エネルギーの研究・開発に は時間がかなりかかると考えて引き続き自分たちの勢力を保とうとする)人が多いよ うに思われます。  ラッセルの言葉(1958年8月8日にBBCでの発言)から一つ。 「科学が教会の迫害を受けた時代の科学者達は寛大で進歩的であった。(これに  対し)現代にあっては、科学者は名誉に包まれ、広く尊敬を受けており、彼ら  は通常'体制擁護'に回りがちである。」     In the days when science was persecuted by the Church, men of science were  liberal and progressive; nowadays, when they ae covered with honours and  universally respected, they tend to be supports of the satus quo.    (松下彰良)